こちらのページでは個人事業主の方がクレジットカードで支払った時の勘定科目と仕訳方法についてご説明します。青色申告の65万円の特別控除を受けるには複式簿記で記帳する必要がありますので、青色申告で申告する方はご参考にしていただきますと幸いです。
<目次>
1.個人事業主のクレジットカード決済の勘定科目と仕訳方法
1-1.事業用口座から引き落とされる場合の勘定科目と仕訳方法
1-2.個人口座から引き落とされる場合の勘定科目と仕訳方法
2.プライベートの支払いの勘定科目と仕訳方法
目次
1.個人事業主のクレジットカード決済の勘定科目と仕訳方法
個人事業主の方がクレジットカードで支払った場合、事業用口座から引き落とされるのか、それとも個人口座から引き落とされるのかによって仕訳のやり方が異なります。
1-1.事業用口座から引き落とされる場合の勘定科目と仕訳方法
事業用口座から引き落とされるクレジットカードを使った場合、購入時には「未払金」として処理します。そして、引き落とし時にもう一度記帳する必要があります。事業用口座から引き落とされるクレジットカードで6月5日に消耗品を1万円分購入し、7月10日に引き落とされる場合、以下のように仕訳します。
日付 |
借方 |
金額 |
貸方 |
金額 |
6月5日 |
消耗品費 |
10,000 |
未払金 |
10,000 |
7月10日 |
未払金 |
10,000 |
普通預金 |
10,000 |
1-2.個人口座から引き落とされる場合の勘定科目と仕訳方法
個人口座から引き落とされるクレジットカードを使った場合、「事業主借」の勘定科目で仕訳をします。事業主借とは個人としての自分自身からお金を借りる時に使う勘定科目です。個人口座から引き落とされるクレジットカードで6月5日に消耗品を1万円分購入し、7月10日に引き落とされる場合、以下のように仕訳します。なお、7月10日の引き落としは個人口座からの引き落としですので記帳する必要はありません。
日付 |
借方 |
金額 |
貸方 |
金額 |
6月5日 |
消耗品費 |
10,000 |
事業主借 |
10,000 |
2.プライベートの支払いの勘定科目と仕訳方法
個人口座から引き落とされるクレジットカードでプライベートの支払いをした場合は記帳する必要はありません。しかし、事業用口座から引き落とされるクレジットカードでプライベートの支払いをした場合は記帳する必要があります。事業用口座から引き落とされるクレジットカードで7月7日に雑貨を2万円分購入し、8月10日に引き落とされる場合、以下のように仕訳します。
日付 |
借方 |
金額 |
貸方 |
金額 |
7月7日 |
事業主貸 |
20,000 |
未払金 |
20,000 |
8月10日 |
未払金 |
20,000 |
普通預金 |
20,000 |
なお、事業主貸とは事業に使っている口座のお金をプライベートの支出に使った場合に使う勘定科目です。事業主借と事業主貸について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
事業主借・事業主貸とは