アフィリエイトで得た収入から経費を引いた金額に対して所得税が課税されます。仮にアフィリエイトで100万円の収入を得たとしても、経費が40万円かかっている場合は100万円から40万円を差し引いた金額である60万円に対して所得税が課税されることになります。こちらのページではアフィリエイトの必要経費として確定申告で計上できるものをご紹介します。
<目次>
1.アフィリエイトの必要経費として確定申告で計上できるもの
経費計上できる出費①パソコンの購入費
経費計上できる出費②インターネット回線代
経費計上できる出費③サーバー代、ドメイン代
経費計上できる出費④書籍代、セミナー代
経費計上できる出費⑤広告費
経費計上できる出費⑥家賃
経費計上できる出費⑦交通費
経費計上できる出費⑧交際費
経費計上できる出費⑨カフェ代
経費計上できる出費⑩アフィリエイト商材の購入費
経費計上できる出費⑪記事やデザインの作成の外注費
経費計上できる出費⑫コンサルティング費用
2.アフィリエイトの確定申告
目次
1.アフィリエイトの必要経費として確定申告で計上できるもの
確定申告でアフィリエイトの必要経費として認められるものは以下のとおりです。経費が多ければ多いほど所得税の課税対象となる金額が減りますので、節税対策したい方はご参考にしていただきますと幸いです。
経費計上できる出費①パソコンの購入費
アフィリエイトで使うパソコンの購入費は必要経費として計上することができます。ただし、パソコンの金額が10万円以上である場合は購入した年に全額を経費計上することはできません。4年に分けて経費計上する必要があります。
例えば、2020年9月1日に24万円のパソコンを購入したとします。24万円を4年に分けて経費計上しますので1年あたり6万円の経費となります。2020年は4ヵ月しか使用していませんので、6万円÷(4ヵ月÷12ヵ月)で2万円です。2021年~2023年の3年間は6万円ずつ経費計上し、2024年は8ヵ月経過したところでパソコンを使い始めて丸4年となりますので、6万円÷(8ヵ月÷12ヵ月)で4万円の経費計上となります。
ただし、全て経費計上するとパソコンの価値が0円になってしまうことになりますので、資産価値を1円残しておくことになっています。そのため、2024年の経費は4万円から1円を引いた39,999円となります。
期間 |
経費 |
2020年 |
20,000円 |
2021年 |
60,000円 |
2022年 |
60,000円 |
2023年 |
60,000円 |
2024年 |
39,999円 |
なお、確定申告時に青色申告をするのであれば「30万円未満の少額減価償却資産の特例」を利用することが可能です。この特例を利用するとパソコンの金額が30万円未満であれば購入した年に全額を経費計上することができます。
経費計上できる出費②インターネット回線代
インターネットに接続するための固定回線代やモバイルルーター代は経費として計上することができます。ただし、インターネット回線はアフィリエイト以外にも使用していると思います。そのため、インターネット回線代をアフィリエイトに使った割合で按分する必要があります。
例えば、インターネット回線代が1万円で、アフィリエイト目的での使用が80%、プライベート使用が20%の場合、1万円×0.8で8,000円を経費計上することになります。厳密に計算することは難しいと思いますが、仮に税務調査で質問された際は「アフィリエイト目的での使用が80%と考えて、8,000円を計上しました」と説明できるようにしておきましょう。
経費計上できる出費③サーバー代、ドメイン代
ブログをインターネット上に公開するためにサーバー代やドメイン代がかかります。サーバー代やドメイン代はアフィリエイトの経費として計上することが可能です。なお、CMSサービスを利用してブログを構築している場合はCMSサービスの利用料の中にサーバー代やドメイン代が含まれていますので、CMSサービスの利用料を経費として計上しましょう。
経費計上できる出費④書籍代、セミナー代
アフィリエイトのために購入した書籍の代金は経費計上することができます。SEOのノウハウに関する書籍、ブログ記事を書くための参考図書など、アフィリエイトをおこなうために書籍を購入したら忘れずに経費計上しましょう。また、アフィリエイトのノウハウを知るためにセミナーに参加したら、セミナー参加費も経費計上できますので領収証を保管しておいてください。
経費計上できる出費⑤広告費
ブログのアクセス数を伸ばすためにGoogle広告を利用する方もいらっしゃると思いますが、Google広告の費用は経費計上することができます。また、Twitter広告やFacebook広告など、SNS関連の広告費も経費にできますので忘れずに計上しましょう。
経費計上できる出費⑥家賃
自宅で仕事をしているアフィリエイターは家賃を経費として計上することができますが、全額を経費計上できるわけではありません。一般的に家賃の30%~60%が目安と言われています。仕事部屋の面積が家全体の40%ほどであれば、家賃の40%を経費にするなど、税務署から指摘された時に説明できるようにしておきましょう。
経費計上できる出費⑦交通費
アフィリエイトの記事を書くために取材に行ったり、クライアントと打合せをするために電車やタクシーなどで移動した場合は交通費を経費として計上することができます。自家用車で移動した場合はガソリン代などを経費計上できますが、プライベートで車を使用することもあると思いますので、アフィリエイトのために使った割合で経費計上するようにしましょう。
経費計上できる出費⑧交際費
アフィリエイターや経営者との食事会の費用も接待交際費として経費計上することができます。なお、プライベートの飲み会についてはアフィリエイトのための飲み会とは言えませんので経費として計上しないようにしましょう。
経費計上できる出費⑨カフェ代
カフェで記事作成をされる方もいらっしゃると思いますが、コーヒー代は雑費として経費計上することができます。ただし、食事代は記事作成とは無関係ですので経費計上することはできません。なお、カフェで打合せをした場合は接待交際費や会議費として計上してください。
経費計上できる出費⑩アフィリエイト商材の購入費
レビューを書くために商品を購入した場合は経費にすることができます。本のレビューを書くために本を買ったり、ゲームのレビューを書くためにゲームを買ったりした場合は経費として計上しましょう。なお、旅行のレビューを書くために旅行の費用を全て経費計上するなど、レビューのためだけの費用と言えないものについては税務署に指摘されてしまう可能性がありますので、経費計上しないようにしてください。
経費計上できる出費⑪記事やデザインの作成の外注費
記事やデザインについて外注に依頼する場合は外注費を経費として計上することができます。ランサーズやクラウドワークスなどに記事制作やデザイン制作を依頼したら外注公費として経費計上しましょう。
経費計上できる出費⑫コンサルティング費用
アフィリエイトについてコンサルタントに相談した場合、コンサルティング費用を経費として計上することができます。SEO対策についてコンサルタントに相談することで、アクセス数が飛躍的に伸びる可能性がありますので、アクセス数が伸びず悩んでいる方はコンサルタントに相談することをおすすめします。など、SEO対策について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
SEO対策完全ガイド
2.アフィリエイトの確定申告
アフィリエイト収入があり、所得税の確定申告をする必要があるのに申告しなかった場合、延滞税と無申告加算税を支払うことになり、5年以下の懲役や500万円以下の罰金が課されてしまう可能性があります。アフィリエイトの確定申告について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
アフィリエイトの確定申告
また、アフィリエイトの確定申告をする際の勘定科目について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
アフィリエイトの経費の勘定科目