あなたは自分自身のことを価値があると思うことができていますか?以前の私は「自分には価値がない」と知らず知らずのうちに無意識に思い込んでいました。そして、そのことで自分自身を傷つけていました。しかし、自分には価値がないと思い込んでいることに気付き、そのことが自分を苦しめていることを理解し、自分には価値がないという考えを手放すことができました。
もしあなたが自分には価値がないと思い込み、悩んでいるのであればこちらの記事をご一読ください。私がなぜ自分には価値がないと思い込んでしまい、その考えをどのようにして手放したのかご説明します。もう自分には価値がないと思い込み、自分のことを傷つけなくて大丈夫です。あなたが自分の価値に気付き、幸せな人生を送るきっかけとなれば幸いです。
目次
自分の存在価値がわからない人におすすめの本
自分の存在価値がわからず、悩まれている方に「嫌われる勇気」という本をおすすめします。この本は心理学の三大巨頭と称されるアルフレッド・アドラーの思想を物語形式でわかりやすく解説した本です。アドラーは劣等感という言葉を初めて現在語られているような文脈で使った人でもあります。嫌われる勇気という本では「どうすれば人は幸せに生きることができるか」という哲学的な問いにシンプルで具体的な答えを提示しています。あなたが自分に価値を感じることができず悩まれているのであればぜひ嫌われる勇気をご一読ください。
なお、活字が苦手な方にはAudible(オーディブル)というAmazonのオーディオブックで嫌われる勇気の内容を聴くことをおすすめします。移動中などに気軽に聴くことができますので、本を読むことが苦手な方でも大丈夫です。Audibleは無料で体験することができますので、まずはお試しください。
自分には価値がないと思う人の特徴
「価値」とは何でしょうか?価値とはどのくらい役に立つかの度合いです。したがって「自分には価値がない」という言葉は「自分は役に立っていない」ということを意味します。つまり、誰の役にも立っていないと感じると自分には価値がないと思い込んでしまうことになります。
なお、自分には価値がないと知らず知らずのうちに無意識に思い込んでしまっている人もいらっしゃると思います。そこで、自分には価値がないと無意識に思い込んでいる人の特徴をご紹介します。あなたが下記の特徴に該当するようであれば自分には価値がないと思い込んでしまっている可能性があります。
1.自分よりも他人を優先する
自分には価値がないと思う人の多くは自分よりも他人を優先します。私も以前は自分のことよりも他の人のことを優先させることがよくありました。自分には価値がないと思い込んでいるので、自分の価値を感じるために人のことを優先し、人の役に立つことで自分の価値を感じようとするのです。
学生の時は「勉強したくないけど親のために頑張ろう」、社会人になってからは「仕事は楽しくないけど会社のために頑張ろう」など、無意識に自分の感情を押し殺してしまうことがよくありました。あなたは自分のために生きていますか?人のために自分がしたいことを我慢していませんか?
他人の価値基準、社会の価値基準を優先させていると自分のやりたいことがわからなくなります。何かしようとする時に「周りの人が賛成することは何だろう?社会的に評価されることをしよう」と無意識に行動してしまい、自分の感情を無視してしまうのです。あなたが今やりたいことができていないのであれば、自分には価値がないと思い込み、他人の価値基準、社会の価値基準を優先させてしまっているのかもしれません。
2.自分自身に厳しく努力家
自分には価値がないと思う人の多くは自分にとても厳しい傾向があります。私も自分に厳しく、何かミスをしてしまうと「お前は何やっているんだ」、「お前はダメな人間だ」と自分を責めてしまう癖がありました。自分には価値がないと思い込んでいるため、無意識に「そんなミスをしていたら人の役に立つことはできない。やっぱりお前には価値がない」と思ってしまっていたのだと思います。
しかし、自分には価値がないと思い込むことはデメリットばかりではありません。価値ある人間になるために努力するようになります。ただし、どんなに努力しても全ての人に認められることはできませんので、永遠に努力し続けることになります。他人に認められるために、社会に認められるために、自分が嫌なことであっても必死に頑張るのです。
知識やスキルは向上するとは思いますが、他人の価値基準、社会の価値基準で生きていても真の満足を得ることはできないでしょう。あなたが完璧主義で、自分のミスを許せないのであれば、自分には価値がないと思い込み、人から認められるために完璧を目指しているのかもしれません。
3.物事を悲観的に考える
自分には価値がないと思う人の多くは物事をネガティブに考えます。何かやりたいことがあっても「自分にはできるはずがない」とチャレンジする前に諦めてしまいます。未来は誰にもわからないのになぜチャレンジする前にダメだと思い込んでしまうのでしょうか?
あなたが「自分にはできるはずがない」と思ってしまうのであれば、過去の失敗に囚われてしまっている可能性があります。チャレンジすれば上手くいくのに、自分で勝手にできないと思い込みチャレンジしていないのだとしたら、もったいないと思いませんか?
過去の失敗から自分にはできないと思い込むのは人間だけではなく虫も同じです。ノミを使ったある実験をご紹介します。ノミは体長が2ミリ程度ですが、30センチも跳躍することができます。ノミを高さ20センチのビンの中に入れ、蓋をすると飛んでも蓋に頭をぶつけてしまいます。飛んでも飛んでも蓋にぶつかってしまうので、そのうちノミは蓋に頭をぶつけないように低く飛ぶようになります。そして、蓋を外しても蓋があると思い込み、ビンの高さ以上に飛ばなくなってしまうのです。
この実験はこれで終わりではありません。実は、高く飛ばなくなってしまったノミの思い込みを外し、本来の跳躍を取り戻す方法があります。それは普通に飛んでいるノミをビンの中に入れ、ビンの高さ以上に飛べる姿を見せることです。ビンから飛び出すノミの姿を見ることで「高く飛んでも蓋に頭をぶつけてしまう」という思い込みが外れ、本来の跳躍を取り戻すことができます。
チャレンジする前に諦めてしまう癖があるのであれば過去の失敗に囚われている可能性があります。あなたが「自分にはできるはずがない」と思い込んでしまうのであれば上手くいっている人の本を読んだり、話を聞いたりすることをおすすめします。自分はダメだと思い込み、自分の可能性を自分で潰すのはやめましょう。
なぜ自分には価値がないと思うのか
なぜ自分には価値がないと思うのかというと、無条件の愛を受けていないと無意識に思い込んでいるからなのかもしれません。例えば、子供の時に「勉強しないとダメ」、「良い子にしていなさい」と両親から厳しく言われていたとします。そして、両親の言うことを聞いたら褒められ、言うことを聞かなかったら怒られることが多かったとします。
子供はお父さん、お母さんのことが大好きです。お父さんとお母さんから愛してもらうために例え自分が嫌なことであっても両親の言うことを聞いたり、期待に応えようとします。そして、無意識に「ありのままの自分では愛されない。両親の期待に応えないと愛してもらえない」と思ってしまうのです。
また、学校教育では自分が好きなことを勉強していても評価されないことがあります。例え、音楽・図工・体育が得意であったとしても受験に関係のある教科の点数が低いと劣等生とみなされてしまう場合があるのです。好きなこと、関心があることに熱心に取り組んでも評価されず、両親や先生の価値基準で判断されてしまうことは少なくないでしょう。
社会人になり、会社に入っても無条件の愛を受けることは難しいでしょう。「やりたくない仕事でも会社のために働かなければ評価されない」、「会社の飲み会に行きたくないけど飲み会を断ると出世できない」と会社の価値基準、上司の価値基準で行動することを促されてしまいます。
あなたが自分には価値がないと思い込んでしまうのはありのままの自分を愛してもらっていないからなのかもしれません。他人の価値基準、社会の価値基準で自分を判断するのはやめましょう。あなたは存在しているだけで価値があります。
ここで注意していただきたいのは、あなたの両親はあなたのことを愛していないわけではありません。あなたの両親も子供の時に両親から厳しくしつけられている可能性があります。そのため、両親が「お父さん、お母さんは自分のことを愛しているから厳しくしつけた。私も子供のことを愛しているから厳しくしつけよう」と無意識に考えてしまうケースがあります。
あなたを愛しているから、あなたに幸せになってほしいから、「このようにしつけたら幸せになれるだろう」と思うやり方でしつけてしまうのです。しかし、厳しくしつけてしまうと子供が自分の感情を押し殺すようになってしまい、かえって幸せから遠ざかってしまいます。
あなたが自分には価値がないと思ってしまっているのであれば、その考えは手放しましょう。あなたには価値があり、自分の生きたいように生きて良いのです。他人の価値基準、社会の価値基準で自分自身を評価し、自分を苦しめるのはもうやめましょう。
ありのままの自分で自由に生きる方法
他人の価値基準、社会の価値基準ではなく、ありのままの自分で生きるには、まず自分自身が好きなことに没頭しましょう。すると、好きなことに関する知識やスキルがどんどん身に付きます。なお、知識やスキルを身に付けようとする必要はありません。好きなことを楽しんでいるだけで自然と知識やスキルが身に付いていくでしょう。
好きなことの知識やスキルが身に付いてくると人からお願いされることがあります。例えば趣味で動画を作っていたら「動画を作ってもらえないか?」とお願いされたり、ラーメンが好きでラーメン屋をまわっていたら「旨いラーメン屋を教えてもらえないか?」とお願いされたりすることがあります。
そしたら相手に喜んでもらえるように工夫を凝らしてみてください。相手が想像していたよりもクオリティの高い動画を作ってあげたり、相手の好みに合ったラーメン屋が一目でわかる地図を作ってあげたりすると、とても喜んでもらえるでしょう。
この段階でお金をもらおうとする必要はありません。相手を喜ばせることの目的はお金ではなく、好きなことで相手に喜んでもらうことの充実感を味わうことです。それはお金では決して手に入れることができない無償の喜びです。あなたは益々好きなことを仕事にしたいと思うようになるでしょう。
好きなことで人を喜ばせていると世の中の人がどのようなサービスを求めているのかわかるようになります。そして、あなたが苦も無く当たり前にできることを世の中の人が求めていることに気付くでしょう。自分の強みは自分では気付きません。好きなこと、得意なことを人のためにやり続けることで自分の使命に気付くことができるのです。
あなたの好きなこと、得意なことを求めている人は世の中に数多くいます。その人たちのためにサービスを提供してあげてください。すると、相手は喜ばせてもらったお礼にお金を支払ってくれるでしょう。お金は感謝の気持ちです。人から感謝されればされるほど多くのお金を手に入れることができます。
しかし、この時のあなたにとって仕事の目的はお金ではないはずです。好きなことで人に喜んでもらうことの充実感があなたにとっての仕事の目的になっているはずです。そして、「もっともっと喜んでもらうためにはどうすれば良いのか」を日々ワクワクしながら考えていると思います。そのように生きていけたら最高の人生だと思いませんか?
あなたの好きなこと、やりたいことを仕事にして自由に生きていく方法について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。好きなことを仕事にすることは決して不可能なことではありません。自分を信じてぜひチャレンジしてみてください。
好きなことを仕事にする方法
また、他人の価値基準、社会の価値基準で生きていると自分の価値観がわからなくなってしまい、自分の好きなこと、やりたいことがわからないという方もいらっしゃると思います。自分のやりたいことがわからない方は以下をご覧ください。心からやりたいと思える仕事の見つけ方についてご説明します。
やりたい仕事の見つけ方
自分の存在価値がわからない方へ
私は自分には価値がないと思い込み、自分自身を傷つけ、不幸を引き寄せてしまっていました。しかし、自分には価値がないという思い込みを手放すことで自分らしく生きることが少しずつできるようになってきました。色々と苦労してきましたが、全ての経験に感謝しています。
なぜなら、自分には価値がないという思い込みに気付き、手放した経験ができたことで、同じように悩んでいる人の気持ちがわかり、自分の経験を共有することができるからです。自分には価値がないという思い込みが過去の経験に基づいていることに気付いた時、その思い込みを植え付けた人を恨む気持ちが出そうになりましたが、私は感謝することを選びました。
価値がないと思い込んでいた自分が、思い込みを克服できたので、同じような悩みを抱えている人の手助けができるはずです。私は辛い経験から素晴らしい気付きを得ました。あなたが辛い思いをしているのであれば、それは何かのメッセージかもしれません。あなたはこの経験から何を学びますか?
あなたには無限の可能性があります。あなたがこの記事を読んで、少しでも前を向いて進もうと思っていただければ幸いです。あなたが心からやりたいと思えることで充実した人生を送ることを願っています。