アフィリエイトの確定申告をする際に青色申告にした方が良いのか、それとも白色申告にした方が良いのか、迷われる方は少なくないと思います。こちらのページではアフィリエイトの確定申告での青色申告と白色申告の違いについてご説明します。アフィリエイトで収入を得ていて、確定申告をする必要がある方はご参考にしていただきますと幸いです。
<目次>
1.アフィリエイトの確定申告を青色申告でするメリット
青色申告のメリット①少額減価償却資産の特例が受けられる
青色申告のメリット②青色特別控除が受けられる
青色申告のメリット③青色事業専従者給与を経費算入できる
青色申告のメリット④純損失の繰越しができる
青色申告のメリット⑤貸倒引当金を計上できる
2.アフィリエイトの確定申告を白色申告でするメリット
3.アフィリエイトの青色申告と白色申告の違い
目次
1.アフィリエイトの確定申告を青色申告でするメリット
青色申告とは日々の取引を所定の帳簿に記帳し、その記帳の内容に基づき申告をすることで特典が受けられる制度です。アフィリエイトの確定申告を青色申告でするメリットを5つご紹介します。
青色申告のメリット①少額減価償却資産の特例が受けられる
青色申告をすると少額減価償却資産の特例が受けられます。少額減価償却資産の特例とは30万円未満の減価償却資産であれば、減価償却をせずに購入した年に全額を経費として算入できる特例です。例えば、10万円以上のパソコンを購入した場合、通常であれば4年に分けて経費計上する必要があるのですが、少額減価償却資産の特例を利用すると購入した年に全額を経費計上することが可能です。
青色申告のメリット②青色特別控除が受けられる
青色申告特別控除として10万円か65万円の特別控除を受けることができます。記帳を単式簿記でおこない、損益計算書を添付して青色申告をした場合の特別控除額は10万円ですが、記帳を複式簿記でおこない、損益計算書と貸借対照表を添付して青色申告をすれば65万円の特別控除を受けられます。青色申告をするのであれば複式簿記で記帳し、損益計算書と貸借対照表を添付して65万円の特別控除を受けられるようにしましょう。
青色申告のメリット③青色事業専従者給与を経費算入できる
青色申告をすると事業主と生計を一にしている配偶者や15歳以上の親族に支払った給与を必要経費として算入することができます。配偶者や親族にブログ記事の作成や画像制作を手伝ってもらった場合、作業内容や従事の程度に照らし合わせて相当であると認められる金額を経費として計上することが可能です。
青色申告のメリット④純損失の繰越しができる
青色申告をすると事業から生じた純損失の金額を翌年以後3年間にわたって所得金額から差し引くことが可能です。純損失を3年間にわたって繰り越すことを「純損失の繰越し」と言います。また、前年も青色申告をおこなっており、前年は利益が出て所得税を納めている場合、純損失を前年の所得金額に繰り戻し、前年の所得税の還付を受けることができます。純損失を前年に繰り戻すことを「純損失の繰戻し」と言います。
青色申告のメリット⑤貸倒引当金を計上できる
青色申告をすると売掛金、貸付金などの貸倒れによる損失の見込額として、年末における売掛金、貸付金の合計額の5.5%が必要経費として認められます。なお、貸倒れによる損失を見込んで計上した引当金のことを「貸倒引当金」と言います。
2.アフィリエイトの確定申告を白色申告でするメリット
青色申告は事前に申請する必要がありますが、白色申告の場合は事前に申請する必要がありません。また、白色申告では収支内訳書の提出のみで済みますので、簡単に申告することができます。ただし、白色申告であっても記帳・帳簿保存が義務付けられています。保存期間は法定帳簿は7年、任意帳簿・請求書・領収書は5年ですので、しっかりと保管するようにしましょう。
3.アフィリエイトの青色申告と白色申告の違い
青色申告は白色申告よりも手間がかかりますが、様々な特典を受けることができますので、節税したい方は青色申告で申告しましょう。なお、MFクラウドやfreeeなど、便利な確定申告ソフトがありますので、青色申告であってもそこまで手間がかからなくなりました。青色申告は面倒なイメージがあり、白色申告で良いかなと思われている方も多いと思いますが、青色申告にチャレンジしても良いかもしれません。